世界の中でも最速のスピードで少子高齢化が進行している日本。社会保障と税の一体改革を
進めていた当時の野田総理大臣は「昔は胴上げの時代=大勢の働く人達で1人の高齢者を支える、
今は騎馬戦の時代=3人の働く人が1人の高齢者を支える、そして将来は肩車の時代=1人が1人を支える時代」と表現しました。

 しかし、この表現は単純に『高齢者=支えられる人』と捉えていますが、人生90年とも言われる今の時代に、65歳過ぎたらお年寄り、と言われるのには違和感がある方が多いのではないでしょうか?人によっては、肩車してもらえる立場でも、降りて1人で歩きたい。または逆に肩車が必要な方に肩車をしてあげたい方もいらっしゃるでしょう。高齢者になっても、支える力のある人
は支える側に回る時代に既に時代はなってるのでしょう。

自助と共助と公助という災害時に自分自身を助ける3つの考え方を表す防災の言葉があります。
東日本大震災や最近では熊本大地震を経験し、多くの方がこの言葉を聞かれたのではないでしょうか。

① 自分で自分を助ける(自助)
② 隣近所・仲間で共に助け合う(共助)
③ 国や地方自治体等の公的機関に助けてもらう(公助)

この3つ全てが大切で、どれが欠けても防災に限らず、人が生きて行くことすら難しいでしょう。
実はこの順番が重要なポイントです。まず自助=「Stand Alone」の気持ちが1番だということです。1番目の自助の意識があることが、2番目の共助を良くし、さらに3番目の公助をより良いものにしていくのだと思います。